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日本中はおろか世界中のスキーリゾートを見て、滑って、遊んで30余年。現在、白馬に暮らし、アスリートたちと冬の信州を楽しみ尽くしているおとこあり。
NAGANO SNOWLOVE.NETとも深~いゆかりを持つこのおとこ=X氏が、顔出し、名前出し、声出しNGながら、満を持して語る「スキー場で気持ちよく滑る秘訣」。
3回シリーズでお届けします。

  • タイトルは「知らないなら教えてあげよう」を意味する歌舞伎の名ぜりふから。

第2回
スノーリゾート信州を百倍楽しむ方法 【ギア攻略編】

弘法筆を選ばず?
いやいや、クールな滑りにはギアの吟味が不可欠なり!

山を見、雪を見て、ギアを選ぶ

SNOWLOVE事務局(以下SNOWLOVE) Xさんって、いつも車に複数のスキー板を積んでスキー場へ向かうよね。現地で手ぶらの彼女と待ち合わせ? スキー板だけに“至れり尽くせり”…なんちゃって。

X氏 そのおやじギャグで、今、気温が1℃下がったよ。スキー場には至れり尽くせりなんじゃないか(笑)。
複数といっても2台か3台、全部自分用だよ。スキー場で会うのは、残念ながら彼女じゃなく、アスリートやスクールの先生たち。長年白馬に住み、スキー場にかかわる仕事をしてきた縁で、各地のスノーリゾートのプロともいえる人たちと知り合いになったんだ。彼らのスキーやスノーボードへの取り組みを間近で見ながら、自分にできそうなことをまねしてみたり、わからないことをしつこく教えてもらったりして、自分なりの楽しみ方に到達した、という感じかな。
彼らと一緒に滑るのも刺激的で楽しいんだ。ただし、ついて行けるように一人で黙々と練習する、なんて日も少なくないけどね。

SNOWLOVE どんな楽しみ方か具体的に教えてよ。その2、3台のスキー、どう使い分けるの?

X氏 山の様子を見て、ゲレンデの雪を見て、その日に使う1台を決めるんだ。新雪だったら迷わずファットスキー。今日の雪は水分が多そうだなってときは、浮力の強い太めの板を選ぶね。緩急やコブなどメリハリのある斜面なら基礎スキー用の板。気分によってはスノーボードを楽しむこともあるかな。

SNOWLOVE なかなかぜいたくな楽しみ方だね。

X氏 現地に着いてから、このコンディションなら、あっちの板の方がおもしろいのに…なんて思うのは悔しいからね。万端整えて出かけるのさ。

チューンナップを愛好者の常識と心得よ!

SNOWLOVE ギアを選ぶコツを教えてよ。

X氏 ずばり、専門ショップのプロと親しくなること。だって、自分の目には限界があるじゃない。得られる情報だって、ショップの人に全然およばない。経験豊富で、知識も技術もある店員なら、少し話をするだけでこちらの実力や経験値をわかってくれて、目的に合う適切なギアを提案してくれるよ。

SNOWLOVE 価格の高いギアほど上級者モデルというイメージがあるけれど、それは正しい?

X氏 う~ん、おおむね正解。でも、必ずしもそうとはいえない部分もあるなぁ。釣りでも、ゴルフでも、価格が高いギアほど使う人にとって扱いやすく、性能も高い。つまり人にやさしい仕様になってるよね。その価値を理解して使いこなせるのが上級者、ということなんだろうな。スキーやスノーボードのギアも、そういう感覚かな。
買うときは単純に価格だけで判断せず、ショップの人に相談するといいね。それと、ある程度の経験者なら、板を履いて踏んだ感触で自分の好みに合うか合わないかがわかると思うから、デモ商品を試す価値は大きいと思うよ。購入するなら今の実力のワンランク上のギアを選ぼう。滑り込んで、実力がギアのレベルを追い越したら、次のギアを模索すればいい。

SNOWLOVE Xさんはチューンナップはするの?

X氏 もちろん! シーズン前のプレチューンナップは常識だよ! 国産メーカーだとチューンナップの専門部署があって、長くめんどうを見てくれるよ。海外メーカーのギアの場合は、購入したらすぐチューンナップするのがおすすめ。買ったショップに頼んでもいいし、スキー場に近いチューンナップショップに持ち込むのもいい。チュ-ンナップ次第で、滑りが変わること、請け合いだよ。

レンタル使いの達人になるのもいい

SNOWLOVE 最近はレンタルも侮れないと思うけど。

X氏 そうだね。しっかりした技術を持ち、選択肢の幅が広いレンタルショップを活用するのもおすすめだね。その場合も、ショップスタッフと十分なコミュニケーションを取ってギアを選ぶといいね。
スイスに行った際は、ブーツだけ自前のものを持参し、あとは全部レンタルでまかなったよ。さすがに本場だけあって、経験やレベルを詳しく聞いて、こちらが持って行ったブーツに合わせて、本当にピッタリのギアを貸してくれるんだ。その具合があまりにもよくてね。もう買って帰ろうかと思ったほどだよ。日本でも、こちらのことをしっかり聞いてくれるレンタルショップは、いいショップといえるだろうね。
ブーツもレンタルを利用する場合は、固さの感覚が大事。自分の足にしっくり合うブーツを選びたいね。ブーツがフィットしていると、それだけで腕が上がったような、納得の滑りができるからね。初心者は上級者と同行して、フィット感のとらえ方を教わるといいだろうね。
うまい人はギアにもこだわるし、大切にするというのは、どんなスポーツにも共通してる。うまくなりたきゃ、ギアも大事にしないとね。

第3回【スクール編】はこちら!