NAGANO SNOW LOVE ゲレンデレポート「スノレポ」 SNOWLOVE会員のレポーターが長野県のゲレンデの魅力をお伝えします!

2017.03.01

スノーボードクロス大会レビュー

こんにちは、プロスノーボーダーのquicoです。

皆さんは、”プロスノーボーダー“という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
日本にはPSA ASIA登録のJSBA公認プロスノーボーダーが368名います。

※PSA ASIA=Pro Snowboarders Association ASIA.
プロスノーボーダーが組織する選手会です。
※JSBA=日本スノーボード協会(JAPAN SNOWBOARDING ASSOCIATION)

プロが出場する大会には、ストレートジャンプ・アルパイン・ハーフパイプ・スノーボードクロス・スロープスタイルの5種目があります。各競技の説明はこちら

▼大会レビュー
今回は、2017年1月29日に長野県車山SKY PARKで行われたスノーボードクロス『筋整流法TAKAHIRO Memorial CUPプロ戦』についてご紹介します。

17036686_10202688183563770_942319986_oスノーボードクロス(以下、SX)は、同時に複数の選手がセクション(特殊な地形)に配置されたコースを滑り順位を争う競技です。
長野県車山SKY PARKに常設されているSXコースを基盤に設計され、不規則なウエーブから始まり後半のバンクセクションもライン取りで加速出来、抜きどころがあり、ギャラリーも見応えのある素晴しいコースが今回の舞台。

SXは総合滑走技術に加え、経験やレース勘が必要になるため、ただ速ければ勝てるわけではありません。刻々と変わる状況に対してどのように対応していくのか、前に選手がいる場合に、抜くのか、ぎりぎりまで待つのか、また、前を滑っている選手が急に転倒した場合にどうするのか、瞬時の判断力が問われます。

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注目選手はドイツのフェルトベルグで行われたワールドカップで11位に入賞した桃野慎也選手。来年の平昌オリンピックを目指しワールドカップを転戦しています。

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会場が一番沸いたのは、桃野慎也選手に準決勝で起きたスタート直後に転倒するというハプニング。複数人で滑るSXはスタートが命。スタートで先頭に出ることで、レースを優位に進めることができます。
準決勝ともなればプロの中でもいわゆるトッププロといわれるメンバーが出揃うため、スタートでのミスは致命的です。そんな中、スタート直後に転倒し、周囲の誰しもが桃野選手の準決勝敗退を感じた瞬間・・・、すっくと立ち上がり前を行く3人を猛追する気迫の滑り。遠くから見ても雪煙が上がるのが分かりました。
グングンスピードを上げ、1人また1人と抜いていき、最終順位は2位、決勝にコマを進めました。
決勝では危なげない滑りで優勝。桃野選手の力強い圧巻の滑りに選手も観客もすっかり魅せられてしまいました。

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一番左が桃野選手。
スノーボードクロス界きってのイケメン。
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女子は、グーフィーの寺山香織選手が優勝。
17006182_10202688183883778_326423851_nSXのコースはグーフィースタンスの選手とレギュラースタンスの選手では、滑るラインが大きく異なります。違いが出るのはバンクセクション。ヒートを重ねるごとにバンクには段掘れと呼ばれる選手のブレーキ痕がつきます。これがもはやもう一つのセクションでないかと思うほど、コースの難易度を上げることがあります。ですから、レギュラースタンスであればバックサイドターンになるところを、グーフィースタンスではフロントサイドターンになるので、同じコースを滑っても感じ方が違うコースになるわけです。

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そんな中、スタートからトップに躍り出、またレギュラースタンスの選手がスピードに乗せるのが難しかったセクションで上手に加速した、寺山選手がこの日の覇者となりました。
2位、3位に入った田中瑠奈選手と鈴木瑠奈選手のW瑠奈、2人ともかわいい顔からは想像もつかないような、いかつい滑りを見せてくれます。
今後の若手女子の活躍にも注目です!

記事を書いたレポーター
quico
quico

スノーボードクロスという競技に参戦しているスノーボーダーです。たくさん滑りたい方にも小さなお子さんがいらっしゃるご家族にも役立つ情報をお届けします。 【東京都在住/40代/女】【メインギア:スノーボード】

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